仲良しの着物友達と浅草でデートした時、彼女が銘仙の単(写真1)を 着てきました。着物全体に大きな亀甲枠が描かれ、その中が三つの異なるパターンの模様になっています。一つは黒緑で細かな草花文、一つは深緑の太い十字、もう一つ白の太い十字。亀甲という伝統的な柄を生かしながら、絵の具でぬったような大胆な緑が印象的、そんなユニークさが、正統派和風美女の彼女によく似合ってすてきでした。
最近、アンティーク着物市場では、銘仙が大人気のようです。「えっ!これが着物なの?」と思ってしまう、現代アートや洋服のセンスに通じる斬新な柄とポップな色使い、上品で落ち着いた色柄の今の着物とはまったく異質な感覚、何か心浮き立つ不思議な着物、銘仙とはどんなものなのでしょうか。