私が女装の基礎を教わった「エリザベス会館」時代のスタジオ撮り写真を中心に構成しました。 当時は、今よりもっともっと貧しかったので、高価なブランド品などにはまったく縁が無く、安いファッションアイテムを見つけてきては、それを自分なりのイメージでいろいろ工夫しながらコーディネートしてました。 自分がなりたい女性のイメージを模索しながら、モデル教本を読んでポーズの勉強をしたり、著名な写真家の写真集を眺めてはヒントを得るなど、地道な努力を重ねていた時代でした。
(1991年1月) 女装で迎えた最初のお正月、藤紫を基調にした古典柄の大振袖を着せてもらいました。着物女装の大御所的先輩に「貴女は着物が似合う顔だちだからどんどん着なさい」と言われて、ちょっぴり自信をもちました。
(1991年4月) 黒のパーティドレス。スカートの部分が三段にふくらんでいるデザイン。羽根毛がついたロンググローブとの組み合わせで、ちょっとお人形っぽいポーズをとってみました。この作品で1991年度の全日本写真女装コンテストで準大賞をいただきましたいた。
(1991年6月) 珍しく長いスカートを履いてみました。ところが、スタッフさんに「順子、どうしたの? 風邪でも引いたの」と言われてしまい・・・。自分ではけっこう似合ってると思ってたのですけどね。
(1991年7月) 濃いブルーのノースリーブのミニワンピースにバックシームの網タイツ。ちょっと「娼婦」風なファッションです。髪をアップにまとめてるのが珍しいです。