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皆さん、女装ライフを楽しんでますか? 前号では、どうやって女装するかをお話しました。今回は、女装してどうするか、のお話です。 昨年の末のことです。私がお世話になっている女装スナックに一人の青年がやって |
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来て、ママに「女装で働かせて欲しい」と頼みました。詳しく話を聞くと、以前から女として生きたいと思い、脱毛エステに通い、それが一段落したので女装して働きたい、という話なのです。つまり、実際の女装経験はゼロで、女装スナックのホステスとして働きたいと言うのです。 「え〜っ! 信じられな〜い」 私はこの話を聞いて唖然としてしまいました。女装で働く、女装を仕事にする、女装でお金を稼ぐということの感覚が、私の時代とはぜんぜん違ってしまったことを思い知らされたからでした。 たしかに女装するにはお金がかかります。「愛人1人持つのと同じ」と昔から女装世界で言われてきたのは当たってます。女装で外出しようと思えば、洋服、靴、バッグ、コートなど、季節季節のファッションは最低限必要ですし、それもそれぞれ2パターン、3パターンは欲しくなるし、流行を追ったり、ブランドにこだわったりすると、もうたいへんです。化粧品、髪の手入れ(美容院)、身体の手入れ(エステや脱毛)などの経費も馬鹿になりません。女装スナックの飲み代にしても、毎週末、何軒かハシゴをすれば、たちまち月に数万円になってしまいます。女装を楽しみ、女装のレベルアップを図ろうとすれば、際限なくお金が出ていく仕組みになっているのです。女装で出て行くお金を考えたら、誰でも女装でお金が入って来たらいいな、と一度は考えるでしょう。 でも、お金がかかるのは女装を趣味とする以上、当然のことなのです。ゴルフにしても、釣りにしても、車に凝るにしても、鉄道模型にしても |
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、趣味に熱中すればお金がかかるのは当たり前です。お金をつぎ込む一方だからこそ趣味なのですから。違う考え方をすれば、趣味に没入することによって得られる楽しさをお金で買ってると言えるのです。 私も「エリザベス会館」時代は、女装はまったくの趣味で、お金は費やす一方でした。「エリザベス」を追われて新宿の街に流れて来たころの私も、お金を稼ぐことは一切しない、女装スナックを飲み歩いてお金を使う一方の「遊ぶだけの女」でした。何の責任も負うことなく、自由で、気ままな、リラックスした「もうひとりの私」の時間、私は女装という遊びにお金をつぎ込むことによって、そうした時間を買っていたのです。 それは、今にして思うと、私の人生で一番自由な時間だったのかもしれません。夜の新宿の街を気ままに歩き、ビルの谷間から大都会の空に浮かぶお月様を眺め、 ネオンの下を行き交う様々な人達を観察し、行きずりの男に声をかけられ、時にはつ
ホステスの武器は会話です。相手の話をたくみに誘い出す聞き上手、お客が興味を持ちそうな話題を提供する話し上手、相手の気持ちを推し量りながら機知に富んだやり取りを交わす対話上手。話術とそれを支える頭の回転がなければいけません。
私が少し理想を追い過ぎ堅く考え過ぎるのかもしれません。現実には、お客にまともな挨拶も接待もできない、大学の学園祭の模擬店に毛が生えたような女装スナックもあるようですから。そういう店なら、口べただろうが、無愛想だろうが、おツムの回
そもそも一流のニューハーフ系のお店ならともかく、女装スナックのホステスの時給なんて悲しくなるくらい安いものなのです。純女のホステスの半分から3分の1と思ってください。新人だったら1000円、普通で1200円、けっこう売れっ子で1500円見当で
ということで、女装で働こう、女装を仕事にしよう、なんて思わない方がいいのです。女装はあくまでも「遊び」、趣味であるからこそ楽しいのです。責任を背負うこともなく、お店の客の入りを心配することもなく、気が向けばフラっと夜の街を散歩できる自由、それを大事にしてください。いつの間にか、女装が仕事になってしまった私が言ってるのだから、まちがいないのですよ。 |
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