順 子
2006年11月4日に恵比寿で開催された「きもの日和 2006 TOKYO」の「きもの大好きファッションショー」の写真を入手しましたのでアップします。
着物は、暗い青の放射状の模様に、黒味の強い青とくすんだ赤のラインが半開きの扇状に広がるデザインの足利銘仙(きものACT)。
前者は松葉の集合を上から見たイメージ、後者は松葉の側面イメージの意匠化と思われ、アールデコの影響が強く感じられます。
同じデザイン(同柄色違い)の銘仙が、『別冊太陽 銘仙』の木村和恵さんのコレクション(56〜58頁)に出ていて、オリジナルは、おそらくは昭和10年前後の足利銘仙全盛期の作品でしょう。
長襦袢は、山吹色の半襟を付けたお七鹿ノ子(単)。
帯は、赤地に銀糸と薔薇を織り出したアンティーク風(昭和30年代?)の角出し結び。
帯揚は芥子色、帯締は山吹色(福福堂)。
下駄の鼻緒は、黄色と黒の縞。
「アンティーク部門」のトリで、出させていただきました。