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2002年05月18日(土),19日(日) 京都・奈良へ


事で関西(京都・奈良)に行っていました。
 
18日(土)は、京都の「現代風俗研究会」(高橋千鶴子会長=土人形師)で「トランスジェンダーと興行」という研究発表をしてきました。例会はいつも着物姿という会長さんと今回のコーディネーターの川井ゆうさんに加えて、「三橋さんが着物なので」とわざわざ着物姿できてくださった方が1名、それに思いがけないご縁(川井さんと大学の同窓)で「散歩きもの普及委員会」の華宵さんが来てくださり、30分の5という現風研にしては異例の高着物率になりました。
 
研究発表の内容については、
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今回の発表テーマが着物ではなかったので、華宵さんとゆっくり着物談義をする余裕がありませんでしたけど、初めてお目にかかれて、また普及委員会のニューズレター「着物でぶらぶら」のバックナンバーをいただき(帰りの新幹線で熟読)、とてもうれしかったです。薄いクリームに花唐草模様のお着物もとってもすてきでした。

19日は、奈良国立博物館の特別展「東大寺のすべて」をゆっくり見学してきました。見終わった後、図録に東大寺のお坊様が揮毫してくださるサービスをしていたのでお願いしたところ、前に並んでいたおじさんには「大仏」なんて味のない字句を書いていたのに、あたしには「華」と書いてくださり、なんかうれしかったです。別に、お坊さんがあたしの「華」を評価してくれたわけじゃなく、ただ東大寺の根本教学である「華厳」の意味なのですが。
 
ところで、帰り道に時間潰しに立ち寄った古本屋(東向北通り)で本を眺めてたら、いきなり地元の方(60歳前後の女性)に話し掛けられました。
女性: 「お着物でいいわねぇ。すてきねぇ、女の私から見てもほれぼれしちゃうわ」
順子: 「ありがとうございます。お恥ずかしいです」
女性: 「東京の方?」
順子: 「はい」
女性: 「そうよね、とっても粋だもの。お仕事でこちらに? 何かのお師匠さん?」
順子: 「売れない物書きで・・・(ムニャムニャ)、電車の時間ですので、失礼いたします。ありがとうございました」
誉めていただけるのは、うれしいけど、一人ぼっちのボーッとした時間に浸っていた時だったので、矢継ぎ早の質問に、ちょっと焦ってしまいました。きっと、着物が好きな、でもご自分ではあまり着ない方だったのかなと想像しましたが、それだけ街で(礼装以外の)着物を着てる人が珍しくなってしまったということでしょう。

ちなみに、あたしの出で立ちは、報告準備で時間的な余裕が無く、替えの着物を用意できなかったので、二日間とも、緑の縞の小紋に桧皮模様の帯でした。

PS.「お師匠さん」・・・、 そうかその手があったかぁ。今度、習ってる人の数がすごく少ないようなマイナーな習い事の「お師匠さん」に化けてみようかな。
やっぱり講談に見えます
現風研「きもの」揃え