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講演会名: |
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「現代風俗研究会」5月例会 研究報告 |
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日時: |
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2002年5月18日(土) |
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場所: |
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京都,徳正寺 |
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テーマ: |
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トランスジェンダーと興行 −その成立と意味− |
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生レジュメは、以下のような構成でA3版12枚、資料性を考えて図版を42枚入れました。
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はじめに |
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1 |
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トランスジェンダー興行は人気がある |
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2 |
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性別越境者の職能 |
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3 |
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近代化と女形受難の時代 |
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4 |
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進駐軍の女装ダンサーと性転換歌手 −戦後の黎明− |
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5 |
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性転換女装ダンサーの登場 |
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6 |
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ブルーボーイ来日の衝撃 |
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7 |
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ゲイバーのフロアーショー −成立と展開− |
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8 |
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現代の女形たち |
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まとめに代えて |
今回の報告は、関西性慾研究会でご一緒している川井ゆうさんが、今年の現風研の例会企画コーディネーターということで、今年度のテーマ「興行」に則してトランスジェンダーの話をして欲しいと依頼されたことから始まりました。私としても、性別越境と興行(芸能の関係は、トランスジェンダーの社会史の中でも大きなテーマだとは思いながら、今まで手を付けていなかった分野なので、この機会にアウトラインだけでも提示できれば、とお引き受けしました。
発表では、性別越境(トランスジェンダー)の芸能を歴史的にたどり、その上で戦後におけるトランスジェンダー興行の成立と展開を概観し、その特性を考えました。
なぜ、トランスジェンダーの芸能(興行)は魅力があるのか? それは、トランスジェンダー特有の妖しい美しさに観衆が魅了されるからであり、その美とは、@男女の美的要素を兼ね備えた複合的な美、A女性では表現できない「女性美」、B男→女→男の変身の妙味であること。したがって、本物の女性にあまりにも近づきすぎると、トランスジェンダーとしての魅力は薄れ(ただのお姉ちゃん化)、興行価値は低下することなどを指摘しました。
会場の徳正寺(四条富小路下がる)の本堂には、30人程の方が集まってくださり、質疑も活発で、いろいろ教えられる点も多かったです。まだまだアウトラインを提示したに止まり、女性の興行とトランスジェンダー興行との関係(興行スタイルの模倣)や観衆心理など考えなければならない課題も数々ある状態ですが、今後も考察を深めていきたいと思っています。
研究の機会を与えてくださった現代風俗研究会と川井ゆうさんに、改めて心から御礼申し上げます。 |
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