花巻空港の滑走路をトンネルで潜り抜け、賢治が「イギリス海岸」と名づけた北上川の河畔に向かいました。渇水時に川底に露出する泥岩の様子が、イギリスのドーバー海岸に似ているので、賢治がそう呼んだのだそうです。
私たちがここで目にしたのは、水量豊かにとうとうと流れる北上川の向こうに、真っ青に澄み切った冬空を背景に浮かんだ早池峰山の神々しい姿でした。たぶん生涯の思い出になるだろうすばらしい景色でした。
運転手さんのお話では、12月にこんな空気が澄むのは珍しく、かつ山々も例年になく早い冠雪で、私たちはとてもラッキーだったようです。
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