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(2000/07)

[ 2000年7月(まとめ書き) ]
[2000年7月10日(月)浅草寺ほうずき市]

今日は、浅草寺の四万六千日の縁日(ほおずき市)に、着付のお稽古の先生とお稽古仲間2人とあたしの4人でに行ってきました。もちろん4人とも浴衣姿です。
あたしは、今年新調した朱赤の大きな矢絣模様に撫子紋を縦に配した撫松庵の浴衣に、黒地に赤の市松模様の帯を、大きく花文庫に結んでいきました。

14時に雷門に到着、仲見世を抜けてまずはお参り。境内を一巡りする内に、 やたらとカメラおじさんの被写体になっていることに気づきました。あたしだけを狙っているのなら理由はわかるのですけど、4人を撮ろうとしてる人が多かったので、やっぱり浴衣姿の4人連れが珍しかったのでしょうか。最初は好きに撮らせてあげてましたけども、きりがないし暑いしで屋台店に逃げ込みました。焼き鳥に缶ビールでくつろいでいるのに、しつこく望遠レンズで狙われたのには「もう勘弁してよ」でした。

ほうずきを一鉢買ったお店の人にシャッターを押してもらって、4人で記念撮影をしていたら、便乗して撮影するカメラおじさんが3人、4人と増えていき、あげぐにビデオまで撮りはじめる始末・・・。 あたしは、そういう場所で注目されて被写体にされるのは慣れていますし、機嫌が良ければ、笑顔でポーズのひとつも作ってあげますけども、 他の3人の奥様・お嬢様がたは、知らない人の被写体にやたらとなるのは初体験で、かなりびっくりだったみたいです。 確かに私たち4人組は、組み合わせが一風変わっている(純女3+贋女1) だけでなく、浴衣のセンスは個性的だし、着方は決まってるし、美人揃いだし?目立つのは確かなのですけど、もうちょっと控え目にお願いしたいものです。

境内を抜け出した後は、浅草の和装小物屋さんをあちこち巡りました。あたしは、新仲見世の「ゑり丹」さんで赤札で出ていた芥子色を基調に赤・白・緑・紺を配した博多細帯を安く(たぶん3割引きくらい)購入できました。今日の浴衣だけでなく、いろいろ合わせやすそうな色味なのでラッキーでした。

まあ、なんにせよ、仲良しの女友達と着物姿で遊ぶのは、今のあたしにとってこれ以上うれしいことはありません。ほんとうに楽しい一日でした。


[2000年7月29日(土)屋形舟ツアー]
今日は、「うさぎファンクラブ(USA)」と「クラブ・フェイクレディ(CFL)の夏の年中行事「屋形舟ツアー」 の日です。例年は、「行く夏を惜しむ」イベントとして8月末に行っているのですけども、l今年は毎年7月下旬に行われている隅田川の花火大会が沖縄サミットの警備体制との兼ね合いで8月に延期された余波で、「夏を迎える」イベントとして1ヵ月早く実施することになりました。

今回の参加者は19名(女装娘14名・男衆5名)、その内、女装娘6名と 男衆2名が着物(浴衣)姿でした。あたしは、今年新調した朱赤の大きな矢絣模様の浴衣に、黒地に赤の市松模様の帯を大きく花文庫に結ぶという出で立ちでした。

夕方6時半過ぎに柳橋の船宿から屋形舟を出してもらい、隅田川にかかったいくつもの橋をくぐりながら、東京湾に向かいます。途中、茜色に染まった夕暮れの空を背景にライトアップ したレインボーブリッジがなんともきれいでした。19時半、お台場沖に停泊しました。周囲には30艘ほどの屋形舟が浮かび、提灯の灯が波間にゆれてお江戸情調たっぷりの景色を作って います。

日中はとても暑かったのですけども、海上にでてみると海風がいつになく涼しく気持ち良く、 揚げたてのおしいい天婦羅を肴に、心地よい舟の揺れに身をまかせながら飲むお酒は、もう 最高の気分で至福の一時でした。よくぞ「江戸の娘に生まれけり」と思ったくらいです。 (生まれてないって!)

帰りはすっかり気持ち良くなってしまい、裾の乱れを気にしながらお座布団を並べて横になっ て、男衆にふくら脛をマッサージしてもらいながら、波を枕に10分ほど居眠りをしてしまいました(前夜は明け方までお店のお手伝いだったので)。

屋形舟は、1隻貸切りで25万円くらいかかるので、人数を集めないと大変で、けっして安い お遊びではありませんけど、夏に着物を着て遊ぶのには、最高のイベントです。 来夏も頑張ってまたぜひ企画したいと思います。



2000/07