[ 2000年3月31日(京都着物旅行・最終日) ] |
さて、3日目です。昨日の夕方、先生が一足先にご実家にお帰りになったので、残された生徒3人は、すっかりだらけてしまい、朝ご飯が終っても、なかなか着付をする気になれません。
Mさん「なんか気合入んないわよねぇ」 順子「このまま洋服でダラダラしてたいわよねぇ」 Yちゃん「でも、お二人は外に着て行けるようなお洋服、持ってらっしゃらなかったのじゃあ・・・」 Mさん「そうだったわ。こんな寝間着代わりのトレーナーで新幹線に乗って、知り合いの編集者に見られたら目も当てられないわ」 順子「仕方ないから、頑張りましょうか」
ということで、初日と同じ着物に着替えて11時にチェックアウト。まず祇園白河のお漬物屋さんでお土産を買って発送をお願いして、その後も観光などする気になれずに、白川河畔のお座敷喫茶店に入ってまったりと時を過ごします。この旅行中、「甘いものギャップ」に悩んできたあたしもすっかり「女の子のお口」になってきて、コーヒーに加えて抹茶アイスなどをいただきました。長居しすぎていずらくなったので、少し歩いて四条通の和装小物のお店などを巡って、自分で使う小物(お扇子・名刺入れ・眼鏡ケース)やらお土産やらをお買い物しました。
お昼ご飯は、八坂神社境内の「中村楼」でお昼ご飯と思っていたのに、やっぱり八坂の神様とMさんが相性が悪いのか、お買い物を終えて外に出てみたら雨が降り出していました。仕方なくタクシーで早めに京都駅に向かいます。「やっぱり祟りかしら」なんて言ってたら、タクシーの運転手さんが「有珠山、さっき噴火しましたよ」。あたしたち、何か天を怒らせるようなことをしたのでしょうか? 噴火のニュースを聞いている内に京都駅に到着しました。
京都駅ビルで「ガメラがここをこういう風に壊したのよ」というMさんのSF評論家ならではの専門的な解説をうかがいながら、階上の和食レストラン「和久傳」へ。小雨に煙る京都の街を眺めながら、ワインをいただきながら春の懐石コースで優雅なお食事となりました。あまりに優雅な午後で2時間半前から駅ビルにいるにもかかわらず、新幹線ホームを着物姿で走るはめになりながら、帰途についた3人でした。
今回の京都旅行は、ともかく、初めての女友達との旅行、初めての全行程着物旅行、初めて自分で着物を着付けた旅行、という初めて尽くしの体験で、旅慣れているあたしとですけども、出かけるまで珍しいほどの緊張感がありました。でも出かけてしまえば、毎日、大好きな着物を着て、仲良しのお友達と「女」として京都の街を散策し、おいしいものを食べ、こんな優雅な旅も初めてでした。そして「着物姿で京都を旅する」という長年の夢がかなった旅行でした。
先生、Mさん、連れていってくださって、ほんとうにありがとうございました。
2000/03/31(Fri)
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