[ 1999年9月26日(調べもの) ] |
今日の午後、3時間くらいかかって、アマチュア女装雑誌『ひまわり』の全バックナンバー(40冊)を見返しました。現在、私が執筆している「戦後日本トランスジェンダー社会史年表」の資料収集のためです。地に足が付いた取材で定評のある同誌だけあって女装関係のお店の開店時期など、数多くのデータを得ることができました。
この年表、すでに4万字を超える詳細なものになっています。ただ、年表というものは、いくら調べても調べ足りない部分が残るので、どこまで書いたら完成ということがなく厄介です。ですから、適当なところで見切って発表しないといけないと思っています。もう1〜2ヵ月くらい補充調査をして、年内には原稿を完成し、来年の3月に中央大学の社会学研究室(矢島正見教授)から出す報告書「戦後日本トランスジェンダー社会史の研究(仮題)」の第1冊に収録していただく予定です。
ところで、『ひまわり』のバックナンバーを見返していると、いろいろな写真や記事が目に入ります。今でも現役で頑張ってる方の初々しい頃の写真もおもしろいですけども、やはり、何時の間にか女装世界から姿を消してしまった人たちの姿が懐かしいです。女装世界から脚を洗っても、お元気で充実した人生を送ってらっしゃるならいいなぁ、と思いました。それにしても、たった6〜7年前を基準にしても、現在でも活動を継続している方は、数えるほどしかいません。つくづく自分自身が歩いてきた長い道のりを思い出してしまいました。
99/09/26(Sun)
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