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2005年03月07(月) 近江石山寺詣

西
国十三番観音霊場、近江の古刹 石山寺にお参りしてきました。
石山寺は、奈良時代の天平19年(747)に、東大寺の良弁が開いた寺。平安時代以降、女性の信仰を集め、『かげろう日記』の著者藤原道綱の母(藤原兼家の妻)や藤原詮子(一条天皇の母、藤原道長の姉)など、多くの貴族女性が参詣しています。
急な石段を上がると「石山」の名の起源である珪灰石(天然記念物 石灰岩が高温で変成した珍しい岩石)の大露頭の上に、石山寺の象徴ともいうべき多宝塔(国宝)が見えてきます。
今日の私は、赤い大島紬に黒と銀の鱗の帯。長襦袢&半襟&帯揚は緑、帯締は萌黄。それに黒のカシミアのマントです。
石段の右手の毘舎門堂にまつられている平安時代前期の兜跋(とばつ)毘舎門天像(国重文)。堂々たる威容、私の好きな仏像のひとつです。
本堂(平安時代 国宝)の廂の間に紫式部の像(人形)がありました。式部がここで琵琶湖を眺めながら『源氏物語』の構想を得たという伝説によるものですが、本堂から琵琶湖は見えないような・・・・。
多宝塔の裏手、芭蕉庵がある展望台まで上ると、はるかに琵琶湖の水面を眺むことができます。
さらに上って花盛りの梅林を散策しました。梅の花の向こうにゆったり流れる瀬田川、北に目をやれば、遠く光る琵琶湖。のどかな湖国の春の一日、「女」の一人旅でした。
 
なお、当日の詳しい日記は
ここをご覧ください。
おしまい...