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2004年8月16日(月) 京都「五山の送り火」

条城の近くの、研究会仲間の古川誠先生(関西大学助教授)のご自宅(7
階建のマンションの最上階)の広いルーフバルコニーで、「五山の送り火」眺めることができました。
写真に撮ると、望遠レンズを使ってもこんな感じです。(左)「左大文字」、(右)「船形」
人物と一緒に撮ると、こんな感じにしか写りません
仕方がないので拡大して合成してみました
「五山の送り火」は、東から北を経て西へ「大文字」(如意ヶ嶽)、「妙・法」(松ヶ崎)、「船形」(西賀茂船山)、「左大文字」(北山)、「鳥居形」(北嵯峨)の順で、点火されていきます。
 
ビルが増えた現在では、5つすべてが見える場所は少なく、ここも「妙」「船形」「左大文字」の2つ半しか見えませんでしたけども、「船形」「左大文字」は真正面で、「送り火」の風情を十分に堪能することができました。
 
暗い山影にポツポツ火が灯り始め、やがて明るさを増し、形をなしていきます。左大文字は、明るく堂々とした形で、闇に浮かび上がります。帆掛け舟の形の「船形」は、魂をあの世に送る精霊舟を思わせます。
 
「送り火」は、火勢が弱まり消えていく時の方が、はかなく風情があります。
送り火」を眺めたのは、約20年ぶり。京都が好きだった亡き母の魂と、今年の2月に逝った叔父のことを思いながら、静かに手を合わせました。
おしまい...