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2002年08月03日(水) うきうき物語(in 銀座)

27
〜28日(土・日)、また京都に行ってきました。
 
何しろ暑い季節に暑い場所に行くので、気持ちとしては浴衣がけで出かけたいくらいだったのですが、まさか浴衣で新幹線に乗るわけにもいかず、きっちり濃紺の夏大島に白地に水色の流水紋の夏帯で決めていきました。

27日は、現代風俗研究会の7月例会。前回(5月例会)の時は研究発表の準備でたいへんでしたが、今回はお話をうかがうだけなので気楽でした。「興行シリーズ」、今回は、大道芸の世界がテーマで、森治子さんに大道芸人の「追っかけ」、鵜飼正樹さんに「ゼニになる芸、ならない芸」のお話をうかがいました。芸術はお金にならなくても成立するが、興行はお金にならなければ失敗、ということを改めて感じました。

会場は徳正寺(四条富小路下る)、お寺の本堂なので冷房は無く、今日は関西地方今夏一番の気温とかで、ほんとうに付け睫毛の糊が溶けるくらいの暑さ。例会の3時間ずっと扇子を使いっぱなしで、手首が痛くなりました。懇親会の最初のビールがとてもおいしかったです。

四条木屋町あたりの怪しげな居酒屋での2次会の時、突然、若い女性が寄ってきて「ウチの連れがご一緒したいと言ってるのですけど・・・」との話。座席の仕組みで身動きが不自由だったので「こっちに来てくださるのなら・・・」と答えたら、若い外人さんが二人、隣席にやってきて乾杯。日英チャンポンの会話して記念撮影。なんだかよくわからなかったけど、喜んでくれてたから、国際親善にはなったでしょう。という訳で、思いがけず、「常時興行状態」(ほとんど大道芸の世界と同じ)の実力を発揮してしまいました。

最後(3次会)はいつものように先斗町三条の「ジョウカン屋」。河原町三条のホテルαに戻ったのは1時近くでした。

翌28日は、関西の着物お姐さまたちとお食事会。なぜか早くに目が覚めたので、余裕をもって支度ができました。「角出し」でご縁ができたカクマさんがいらっしゃるので、帯結びはちょっと気合を入れて仕上げました。

荷物を京都駅のロッカーに預けて、11時20分に、烏丸四条のUFJ銀行前へ。ほどなくカクマさんと やまてんさんが横断歩道を渡って現れました。まったくの初対面でしたけど、あの酷暑の中で着物を着ている人は稀なので、すぐにお仲間だとわかります。

予約していただいた烏丸六角の「梅の花」へ。お茶室造りの個室に案内されて一息入れたところへ、れえすの花さんが到着して、お食事会になりました。お豆腐と湯葉を中心としたコース(3800円)は、質量ともに充実していて、おいしかったし、歓迎会ということで、お土産(ハンカチ2枚とポラロイドし写真)もサービスしてもらって、お得でした。

あたしのためにわざわざ集まってくださった皆さんとのおしゃべりが楽しく、もうそれだけで十分に満足だったのですが、食欲が満たされるとやっぱりお買い物も・・・ということで、タクシーで花さんのご案内の都の外れにある超穴場のお店へ。

「見るだけ、見るだけ」と心に言い聞かせていたのに、気が付いたら、ずっしり持ち重りのする芥子色の丹後縮緬に宝尽くしの柄のゴージャスな訪問着(しかも作家物)が手の中に・・・・。チュド〜〜〜〜ン!(超大型地雷を踏んだ音)。

それはともかく、いつもお世話をいただき何くれとやさしくしてくださる花さん、「角出し」がご縁で、この日も見事なカクマ式角出しを見せてくださったカクマさん、はるばる若狭の海辺から入洛してくださった やまてんさん、ほんとうにありがとうございました。お蔭様で、楽しい夏の一日でした。
28日のお食事会
3人で記念撮影
カクマさんと
夏大島です
今日の「角出し」