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2001年11月05日(月) ビデオ映画撮影


足池(大田区)の近くのスタジオ(古い和風のお家)で、ビデオ映画の撮影
をしてきました。8月のある日、1本の電話がかかってきました。
「映画を制作しております東映と申します。三橋さんに出演をお願いしたく・・・」 あたしの頭の中で東映→任侠映画→きもの姿のスナックのママ役(一番先に殺される)という図式が一瞬のうちに浮かびました。
「やった〜ぁ! これであたしも映画女優よ」と思ったのもつかの間、「実はこの度、東京都教育庁発注の人権問題啓発ビデオ映画の制作を当社が行うことになりまして・・・」という先方の説明で夢は覚めてしまいました。
 
という訳で、オーディションで選ばれた20歳前後の若い男女6名をお相手に、「性」とは何なのか、性別違和感とはどういうものかをあたしがレクチャーする様子や私の体験談を話すシーン、それに質疑応答まで、約3時間の連続撮影をしてきました。
さすがに疲れました。
若者達は熱心に聞いてくれました
監督・共演者の皆さんと
ちなみに衣装だけは、任侠映画でも通用するくらい気合を入れて、白黒の片身代りの辻が花の訪問着に、いぶし金地に唐草模様の帯、帯揚は明るいウコン色、帯締は抑えたウコン色で決めました。
他の出演者は、超地味な方ばかりと思われるので、出来上がったビデオの中で、たぶんあたしだけ浮きまくりでしょう。
本音をを言うと、人権問題の当事者=かわいそうな人=なんとなくみすぼらしい雰囲気という図式を引っ繰り返したかったのです。実際の映画での出番はせいぜい多くて2〜3分だと思うから、どれだけの効果があるかわかりませんけどね。まあ、見てのお楽しみということで・・・(2002年3月完成予定)。